くろねこちゃん:
先生、たすけて~💦
読解問題ってむずかしいですぅ
文章が長いと、途中でわけわかんなくなるんですけど~!
先生:
ふむふむ、それは“読解の体力”がまだ足りないのかもしれないね。
ところで、音読ってやってるかい?
くろねこちゃん:
音読!?それって小学生の宿題じゃないんですか~?
先生:
いやいや、あなどってはいけないよ。
音読は、大人にも効果があるとっても重要な読解トレーニングなんだよ。
くろねこちゃん:
でも声に出して読むだけで、頭がよくなるんですか?
先生:
いい質問だね。
音読には、主に3つの効果があるんだ。
1. 文の構造がわかるようになる
2.意味が通らないとすぐ気づける
3.記憶力の助けになる
1.文の構造がわかるようになる
先生:
まず、声に出すことで、文のリズムや切れ目がはっきりする。
どこで区切ればいいか、どこが大事か、自然とわかってくるんだ。
くろねこちゃん:
たしかに~。
黙って読んでると、どこで一息ついていいのか迷うかも…。
2.意味が通らないとすぐ気づける
先生:
音読中に「ん?なんか変だぞ」って感じたこと、ないかい?
くろねこちゃん:
あります あります!
でも黙読だとスルーしちゃうかも。
先生:
それな!
音読すると、自分の「理解できてないポイント」に気づきやすくなるんだ。
これは「モニタリング力」といって、読解力に直結する能力なんだよ。
3.記憶力の助けになる
先生:
読解って、読んだ文を少しのあいだ覚えていないといけないでしょ?
それには「ワーキングメモリー(作業記憶)」が関係してる。
くろねこちゃん:
わーきんぐ…?
先生:
かんたんに言うと、「短期間だけ覚えておく脳のメモ帳」みたいなもの。
音読は目と耳と口を同時に使うから、記憶しやすくなって、このメモ帳を助けてくれるんだよ。
くろねこちゃん:
へぇ〜!
音読ってただの声出しじゃなかったんだ…。
じゃあ、どうやって音読したら一番効果ありますか?
先生:
じゃあ、すぐにできるコツを教えるよ。
①はじめは、あんまり意味を考えず「スラスラ言えるようになること」をめざす。
②慣れてきたら、一文ずつ「意味を考えながら」読む。
③わかりにくい文は「何度も」読み直す。
まずは、身体で覚えること。
これ重要!
読んだ後、段落ごとに要点を言ってみるとさらに理解が進むよ。
くろねこちゃん:
うぅ…ちょっと面倒だけど、がんばってみようかな…。
先生:
最初は1日5分でもいい。
音読を毎日続けること。
これが、読解力アップの近道だよ。
くろねこちゃん:
はい!ぐゎんばりまっす!!
先生:
読解力って、いきなり難しい問題を解いても、なかなか伸びないよ。
まずは「正しく読む力」が大事なんだ。
音読で、ワーキングメモリーを鍛えよう!!
くろねこちゃん:
音読って、そういう意味があったんだ‼
音読、やるじゃん!
先生:
それな!
音読は、読解の“筋トレ”だと思って、毎日ちょっとずつやってごらん。
くろねこちゃん:
よ~し、今日から音読しまくるぞ~。
音読サイコー!
声出していこー!!
図書館で音読して注意されたくろねこちゃん
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