現代文の読解がむずかしい……そんなふうに感じている中学生・高校生のみなさん!
実は、論説文を読むときにいちばん大事なのは「設問」よりも「筆者の主張をつかむこと」なんです。
設問を解くことばかりに気をとられていると、文章の全体像が見えなくなってしまうのです。
今回は、かわいいくろねこちゃんといっしょに、論説文の主張の見つけ方や、読解力を伸ばすための読み方のコツをやさしく楽しく解説していきます。
くろねこちゃん:
先生ぇ~!
また論説文ですよぉ……!
読んでも読んでも、なにが言いたいのか分からないですぅ!
先生:
ふむふむ、それは「筆者の主張」に注目していないからかもしれないね。
くろねこちゃん:
しゅちょー?それって……なんかエラそうな意見のことですか?
先生:
そうそう!
論説文っていうのは、筆者が「〇〇すべきだ!」というような意見(=主張)を伝えるために書いてるんだよ。
入試問題は、その主張を適切に読み取れているかを、いろんな問題をつくって試しているんだ。
だから、入試の読解力をつけるには、まず「筆者の主張」を読み取ることを目指すのが大事なんだよ。
🚩主張がある場所はどこ?
先生:
筆者の主張は――
1.文章の最初(序論)
2.文章の最後(結論)
に書かれていることが多いよ。
入試問題の論説文では、文章の最後に書かれることがふつうかな。
あとは、「だから」「つまり」「したがって」「このように」などの接続語の後にくることも多いから、注目するといいね。
くろねこちゃん:
「このように、現代社会ではスマホとの付き合い方が重要である」
みたいな?
先生:
そう!それがまさに筆者の主張だね!
🚩主張が見つかると何がイイの?
くろねこちゃん:
主張がわかると、論説文が読めたことになるんですか?
先生:
そうだね!
入試では、だいたい一つの文章に一つの主張(結論)があるのがふつうだね。
それが何か探りながら読もう。
それに、筆者が何を伝えたいのかが分かれば、文章の説明や具体例も「なんのために書かれているか」が見えてくる。
「問題提起→説明・具体例→主張」などの、文章の流れがわかると、文章の構造も見えてくるんだ。
つまり――
主張が見えると、文章全体の読み方に方向性が出る!
そして、設問も解けるようになる!
逆に主張が見えないままだと、「情報がいっぱいあるけど、何を言いたいの?」って迷子になっちゃう。
くろねこちゃん:
なるほど~
わたし迷子だったんですね……!
🚩くろねこちゃんのチェックポイント
1.接続語に注目!「つまり」「したがって」「このように」のあとに主張があるかも?
2.主張を探して、最初と最後の段落はとくに丁寧に読む!
3.主張がわかったら、それをノートに一言でまとめてみよう!
🚩まとめ:論説文は「主張」を探して読む!
先生:
読解力をつけたいなら、最初は設問にとらわれず、まず「この筆者は何を主張したいのか?」を探しながら読むこと。
それがすべてのスタートだよ。
くろねこちゃん:
ふむふむ……主張を探す。
つまり……動機を暴くってことですね……!
先生:
⁉⁉
くろねこちゃん(メガネをクイッと光らせながら):
筆者は第4段落で「効率」を疑問視し、
第6段落で「つながりの希薄化」に言及……
つまりこの文章の主張は――
「便利さの代償に、人は大切なものを失っている!」
先生:
おおっ、ちゃんと読めてるじゃないか。
くろねこちゃん(背後に夜空とスポットライト):
筆者の主張は、どこかに隠れているようで、実は文章の中にしっかり潜んでいる……
見落とさず、誤解せず、まっすぐ読み解く――
そう、
主張はいつも―ひとつ!!!
先生:
それを言いたいがための豪華演出!
くろねこちゃん:
たった一つの真実見抜く!
見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コ……
先生:
はい、はい、おわり、おわりー‼‼‼‼
⬇️国語の学習と指導のアドバイス
コメント
コメントを投稿