気になる彼の気持ちを推測中のくろねこちゃん
『幼馴染みの気持ちが分からないボクが、国語の小説文に手を出して「出来事→心情→行動」で人の気持ちを推測する術を学んだ結果、入試問題は解けるようになったけどリアル恋愛は全然進展しない件』
って、ちょっと前のライトノベルっぽく始まりましたが、ちゃんとした国語の勉強法です。
小説文の読解問題でよく出るのが「登場人物の心情を説明しなさい」という設問です。
でも、
「人の気持ちなんて本当に分かるの?」
「感じ方は人それぞれでは?」
などと、疑問に思ったことはありませんか?
小説文の心情問題の考え方をくろねこちゃんと楽しく勉強しちゃいましょう。
🚩小説文の心情説明とは
くろねこちゃん:
先生!今、小説の問題を解いてるんですけど…
無理 無理 むりぃぃぃ~!
だって、他人の気持ちなんか分かるわけないじゃないですか!
感じ方は人それぞれなのに、答えを一つに決めるなんてむりぃぃぃ‼‼💢💢
先生:
心情は突然わいて出るわけじゃないんだよ。
よし、心情問題を解く必殺技を伝授しよう!
くろねこちゃん:
わ~、ホントですかあ!
先生:
公式───ドン‼‼
これは、心情問題を解く便利な基本公式だよ。
心情問題は、いつもこの「出来事 → 心情 → 行動」の流れを意識するとよいよ。
どういうことですか?
🚩心情を出来事や行動から考える
例えば、つぎの文章を見て。
友だちの花子は、昨日から一言も口をきいてくれない。
私は声をかけようとしたが、結局なにも言えずに席に戻った。
問 このときの私の心情を説明せよ。
この文章をさっきの心情問題の公式に当てはめて、私の心情を考えてみよう。
↓
【心情】( ? )
↓
【行動】私は声もかけられず席に戻った。
次に、その【心情】が「原因」になって、「声をかけられず席にもどる」という「結果」の【行動】を生みだしたんだ。
こ、こわ!!
ふむ、たしかにもっともな反応だね。
じゃあ今度は、「結果」から逆算して、「原因」の【心情】を考えてみよう。
「友だちに声もかけられず席にもどった」って行動のときは、どんな気持ちかな?
くろねこちゃん:
んー、やっぱり、驚きと悲しみでショックのあまり声もかけらんないんじゃないかな?
先生:
そうだね。怒ってはいないようだよね。
ほら、ちゃんと心情を読み取れたでしょ。
つまり、このときの私の心情は、
「花子に無視され驚き悲しむ気持ち」
ってところかな。
くろねこちゃん:
これが小説文の心情読解のしくみだよ。
じっさいは、選択肢があったり、本文にもっと情報があったりして、さらに詳しく絞れると思うけれどね。
国語の読解問題は、論説文でも小説文でも、原則として本文に書いてある情報から読み取れることをたずねているんだよ。
小説文の心情理解のばあいは、
「出来事 → 心情 → 行動」という公式をはじめのとっかかりにすると便利だよ。
くろねこちゃん:
すごいっ‼‼
これって、他人の気持ちを読み取れるってことじゃないですかあ!
最強の武器を手に入れちゃったかも!
先生:
ん? 何か嫌な予感が…
くろねこちゃん:
きのう、あの人と目があったのも
今朝、登校のとき同じ電車に乗り合わせてくれたのも
ぜんぶくろねこちゃんを想ってる心情の表れじゃないか…。
告ったのに断ってきたのも、きっと恥ずかしかったからに違いない…。
あの人とは相思相愛…、私を愛してる…
ブツブツブツ……
先生:
やめてっ!くろねくちゃんっ!!
思い込みが激しすぎるよ!
それって、ただの地雷系女子だよ!
本人の意思を尊重してあげてぇぇ!!
⬇️国語の学習と指導のアドバイス
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